スタッフブログ
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スタッフの雑記

奥菜恵さん

■写真は、艦長が出演させていただいているラジオ番組『橋詰優子の劇場に行こう!』日曜21:05~)の録音終了後の一枚。一昨日のことです■劇団Patchの中山くん、星璃くん、岩﨑くん、メインパーソナリティの橋詰アナウンサーに囲まれてまん中におられるのは、女優の奥菜恵さん。 IMG_5180.JPGこの日は3月に上演されるOFFICE SHIKA PRODUCE『親愛ならざる人へ』の主演として、キャンペーンでお越しいただきました■私、テレビの仕事を長年やってきた関係上、美人というものは世間の平均的オジサンよりはるかに見慣れているはずなのですが、いや一瞬で打ちのめされましたね。深い。美しさが深い。小柄でいらっしゃる分、凝縮された感じです。いつものコーナー『GO!GO!ABCホール』で一緒にお話を伺ったのにも関わらず写真に入っていないのは、高揚で顔がめちゃ火照っているのが自分でもわかったからです。とほほ■それはさておき・・・今回のお芝居『親愛ならざる人へ』は、いつも熱くてダークな戯曲で観客の心を鷲掴みにする劇団鹿殺しの座付き作家・丸尾丸一郎さんが書いた初の"コメディ"。実は、NHKラジオが年一くらいのペースで放送している『劇ラヂ!ライブ』という、≪スタジオに迎えたお客さんの前でラジオドラマを上演し、その様子を生放送する≫という素敵な企画で、2014年秋に作られた作品の舞台化です■・・・結婚式前夜。33歳厄年の花嫁が書こうとしているのは、披露宴のクライマックスで読む両親への手紙。しかし、過去にあった家族とのイザコザ、新郎への今更な不安などなどが次々と脳裏に去来して一向にペンは進まない。焦る花嫁!彼女のマリッジ・ブルーは頂点に達し、妄想が果てなく暴走したままついにその朝はやって来て・・・という、いや実に良く出来たコメディです。奥菜さんはもちろん花嫁の役を演じます。彼女のウェディングドレス姿を間近で見せていただくだけでも、そりゃもうお芝居を観る価値あり。ポップでドタバタで、でもやっぱり鹿殺し風味の傑作コメディ、大阪公演は3月17日(金)~20日(祝・月)。たった6ステですので席の確保はお早めに!■あ、この回の放送は明後日2月5日の日曜よる9時5分からですーー(艦長)

2016年の最後

そんなこんなで2016年ももう終わりです。25日(日)の劇団赤鬼さんの千秋楽でABCホールの今年の公演もおしまい。年明けは、5日に朝日放送の新年の挨拶会みたいなのがあった後は、14日(土)の西寄ひがしさんのトークライブが最初の催しで、ゆっくりめのスタートです。2017年もまた、いろんなことがあるんでしょうねえ。良いことばかりならいいけど、こればっかりはどうにもならないですからねえ。悪いことはできるだけ小さく少なく、良いことは大きくたくさん、そして年末に、『差し引きしたら、いい年だったよね』くらいに思えればいいですよね。

では皆様、良いお年をお迎えください。

もうすぐあの拡散禁止ライブ(SOLD OUT)・・・

■ABCホールとしてはロングランといえるヨーロッパ企画『来てけつかるべき世界』の7日間、劇団Patch『磯部磯兵衛』の6日間の公演があって、今月はとてもヘビーです。この2つに挟まれたTeam54『のらん』は、公演期間こそ4日間でしたが、男ばかり40人が舞台上で暴れまわるという"圧"の強いお芝居だったので尚更■Patchの若者たちの喧騒がようやく?消えた昨日・26日(水)は桂かい枝さんの独演会、そして今日・27日(木)は恒例、『山里亮太の140』と、ちょっと静かな雰囲気。もっとも、山ちゃんが舞台でしゃべり始めるや、客席は爆笑に次ぐ爆笑が必至なんですけど■で、明日からは劇団銀河さんが来られて、実は今月、2016年10月は、当ホール、ついにお休みゼロの月となってしまいました。うーむ。そして来月11月は、コント公演も含めるとなんとお芝居が6本!!おかしいぞ?11月はにしむくさむらいで小の月だから、1か月はたしか4週間と2日しかないはずなのに・・・??■日本エレキテル連合『ケンクミの二度づけ禁止やで!』(1,2)、劇団東俳『希望のカノン』(5,6)、『あの大鴉、さえも』(10-13)、激富『GAN'S~やさしさのさき~』(17-20)、武士51『BURAI』(22,23)、演劇集団よろずや『バイバイ』(26,27)・・・たしかにあるなあ■不思議だ(艦長)



コンティニュー!

スクエア『芸人コンティニュー』明後日から。今朝小屋入りされ、仕込み真っ最中です■その昔、といっても昭和の中頃まで、大阪・天王寺の界隈に、「てんのじ村」と呼ばれた一角がありました。村といってもいわゆる長屋の密集地で、別名「芸人横丁」とも呼ばれたほど寄席芸人さんたちが集まって住み、最盛期には300人ほども暮らしていたそうです。誰かが一声掛ければ、漫才、落語、色物からお囃子さんまでがすぐに揃って一座が結成でき、地方巡業などにも大変便利だったとか。しかしテレビの発達と共に芸人さんたちの生活スタイルも変化し、かつての村は今、高速道路の高架脇に記念碑を残すのみとなっています。1971年、NHKテレビ「新日本紀行」でここが特集されたのですが、横丁から巣立った人気漫才師・平和ラッパさん(二代目)が、昔馴染みの理容店であの独特の髪型(とっ云っても分かるのはオーバー50の人のみか)を調えてもらっている映像が、不思議と僕の脳裏にくっきりと残っているのです■さて、今回のスクエアの作品『芸人コンティニュー』は、そんな芸人横丁を彷彿させる町に今も暮らしている、お笑い芸人たちの物語。テレビの世界で早朝から深夜まで爆笑を取り続ける人気芸人は、割合でいえばほんの一握り。大多数の芸人さんたちは、彼らの活躍を横目で見ながら、ネタを作り、ケンカをし、酒を飲み、明日こそ売れてやる...と切磋琢磨、切歯扼腕の日々を送っています。下町の安居酒屋に日々集う、そんな男や女の悲喜こもごもを、スクエアが笑いとペーソスたっぷりに描きます■ABCホールの舞台上には現在、ホール開館以来最高のタッパ(高さ)に到達するであろう巨大な電車の高架が出現。その下に、情緒あふれる居酒屋、商店街のアーケード等が姿を現しつつあります■今回の舞台美術デザイナーは柴田隆弘さん。日本で舞台美術に対して与えられる唯一の賞である「伊藤熹朔賞」の本賞をつい先頃受賞されたばかりの、関西を代表する舞台美術家です。はっき申し上げて、この舞台セットだけでも観に来る値打ちアリ、です。もちろんお芝居の方も、今回の設定はばっちりスクエアの得意ジャンルですし、まず間違いないはず。実に楽しみです!

■と、期待に胸を膨らませていたのですが、ちょうど1週間前、スクエアから衝撃的なお知らせがありました。前に本欄で書いたとおり、この『芸人コンティニュー』を最後に、スクエアは無期限で活動を停止するとのこと。えーーーー、コンティニューしないの!?■・・・どのような経緯で劇団がこのような決断に至ったのか、現時点で僕は全く知りません。相当の話し合いを経ての結論なのでしょう。この作品にも、コンビを続けるか否か、芸人を続ける否か、など、大きな岐路に立った人物が登場するはずですが、つまりテレビゲームみたいに簡単にボタンひとつ押してコンティニューの決断が出来ないのが人生なわけで・・・■皆さんそれぞれ演劇活動は続けられるのだとは思いますが、大阪、関西を代表する大好きなコメディ劇団であるだけに、当分観られないのかと思うと、とても残念です。ここは外野として無責任に申し上げますが、必ず復活してくださいね!■当然というべきか、千秋楽は前売完売との情報が(当日券は若干有)。これが閉店商法だったらいいのに!と僕は妄想するのですが、ともかく今回だけは是非皆さん劇場へ!(艦長)

芸人コンティニュー.jpgスクエア『芸人コンティニュー』
9月 9日(金)    19:00
  10日(土)  14:00 19:00
  11日(日) 13:00

※当日券は開演1時間前より発売(9/11千秋楽は若干数のみ)






「だーてぃーびー」後記①

■ABCホールプロデュース公演『だーてぃーびー』について書こうとすると、いろんな思いが交錯してなかなか難しいのです■まず大前提として明記しておかねばならないのは、担当者としてナンですが、意欲的で素晴らしい作品だったということ。公演としても大成功でした。後藤ひろひと氏の巧みな脚本と演出に、黒田有さんをはじめとする俳優陣、そして後藤ワールドを知り尽くしたスタッフ陣ががすばらしいパフォーマンスで応えてくれました■後藤さんにとって5年ぶりの新作戯曲ということでしたが、自分の作品の中でも相当お気に入りの本になりそうだとは自らの弁。彼は、ケルト風ファンタジーからドタバタ現代劇まで様々な風合いの作品を書いてこられていますが、これほど現実に密着した、リアルなコメディは珍しいのではないでしょうか。過去にテレビの世界を扱った後藤作品としては、「天才脚本家」が有名ですが、ヤラセ専門のテレビ番組と国家レベルの陰謀が絡んだ、もう少し見た目のスケールの大きい(笑)お芝居でした■今回の「だーてぃーびー」は、その点では実に異色です。どこにでもありそうな大阪のテレビ番組が、そこに集った様々な人々の思惑の錯綜によって思いもかけない方向に暴走していく物語。日ごろ多くの人々が目にしているワイドショーの、カメラに切り取られる前の生の姿を見せようという趣向で、これ以上ないほど日常的な題材です。しかし、それだけにある意味で大きな危険を孕んでいると思うのです。ご覧になった方は高々全部で1500人強とはいえ、皆さんが平均1日3時間も接している巨大メディアの実態を赤裸々に暴く。壊されたくもなかった幻想を、お節介にも一撃で壊してしまうかもしれない・・・大袈裟にいえばそんなたくらみなわけですから■リアルタイムで番組が進行するドタバタの中で、生放送によくある小さなトラブルに始まり、芸能界とマスコミの関係、東京キー局と大阪局との関係が生々しく描かれます。そしてやがて、民放テレビ局の経済的存立の根幹に関わる問題にまで、話は及ぶのです■前にも書きましたが、終始笑いに包まれた客席の中で、僕がドキリとしてしまうのはやはりそんな場面。中でも一番緊張するのは、アシスタントの局アナ・吉永みらが小野弁護士の質問に対して困ったような笑みを浮かべながら、「えー・・・はい」と答える瞬間です。ご覧になってない方には何のことやらですが、つまり(僕のような)民放社員の給料の元についての、小野女史のあまりに身も蓋もない発言と吉永アナの微妙な反応に、何度聞見ても胸がやられてしまうのです■番組の混乱の度合いは次第に大きくなり、作家・滝沢良兼と羽曳野の伊藤という2人の暴走コメンテーターのおかげで完全なカタストロフィを迎えるかにみえるのですが・・・。そこで大きく物語の方向を変えるのがTwitterの反応です。ネットスラングにまみれた、しかし意外にも好意的な視聴者のつぶやき。このリアルタイムの反応が、≪生放送の混沌こそテレビの醍醐味≫、という、このメディアの本質を思い出させてくれて、清々しいのです■そしていよいよこのドタバタの中で司会の土橋雄太はある重大な決意をします。『テレビから嘘を抜いたら何が残る?』(これも中々に挑戦的な台詞です)・・・それを視聴者に披露する、あまりにも恐ろしい実験を土橋は生放送中に決行するのです。ここから先、僕は何度も目頭を熱くしてしまいます。身につまされたり、カッコ良さに震えたり。・・・結局この作品、なんだか自分でもまだよく咀嚼できていません。大評判の映画「シン・ゴジラ」みたいに、誰かと、とことん語り合ってみたくなる作品であるような気がします。舞台についても。テレビについても■あ、素晴らしい出演者の方々については、近日中に感想をまとめます!(艦長)

終演から8日。

■いやはや。『だーてぃーびー』が終わってはや1週間以上が経ちました■まあ現在はいろんなところから請求書をいただいて、「お、これはなかなか厳しいゾ」とか思っている最中で後処理はまだいっぱい残っているわけですけど。それにしてもここである程度まとまった文章を書いておかないことにはなあ。あまりたくさんの人には読んでもらえていないであろう当ブログですが、何より自分の記録として印象のはっきりしているうちに書き残しておかねば。・・・なのですが、うかうかしているうちに大変なテレビ番組を観てしまった■8月28日(日)に放送されたETVの「バリバラ~検証!『障害×感動』の方程式~」です。すでにネット上でかなりの話題になっているようですが、恒例の「24時間テレビ」がクライマックスを迎えようとする時間帯の真ウラで、実に刺激的な番組でした。われらが『だーてぃーびー』はまあ有体に云って「テレビに対する風刺」の演劇だったけれど、その点に関してだけ比べれば、先日の「バリバラ」の前では吹き飛んでしまうくらいにライトだ。うーむ。恐るべしバリバラ■あ、明日(か明後日)まとめて書きます(艦長)

終演から4日。

DSC00354.JPG

終わりましたですよ、『だーてぃーびー~汚れたテレビ~』。みんなの努力の甲斐あって、6ステージ全ての回、満員のお客様にお越しいただくことが出来ました。うれしー!そしてきっと、みなさんに楽しんでいただけたと確信しています。うれしー!千秋楽が終わって4日も経つのですが、まだまとまった文章を書く気力が復活しません。別に何もしてないのですが、疲れました。心地よい疲れです。スタッフ・キャストみんな素晴らしかったよ!本当にありがとうございました(艦長)

中日終演。

■『だーてぃーびー』、半分の3ステが終了。羽曳野の伊藤がクライマックスで爆笑鉄板の台詞を噛むなど、いろいろありますが、絶好調で進んでおります。お客さまも大満足していただいている様子で、スタッフ・キャストのチームワークも最高。言うことありません■昨日の19日(金)、ABCテレビの夕方の報道番組「キャスト」で、≪テレビ局内のホールでテレビの裏側を描く問題作≫としてこの芝居を取り上げてもらったのですが、その中で、「この公演を企画したテレビマン」として紹介された艦長の唯一の不安は、身内、というか、放送にたずさわる人たちがこのお芝居をどう見るか?でした■売れっ子放送タレントである黒田さん、小塚さんがキャストにいることもあり、毎回、放送関係者が多数観に来られます。劇中、言葉尻だけとると、結構過激な台詞、僕が聞いてもドキッとするようなテレビに対する辛辣な批判がありますからね。怒られへんかなぁ・・・。でも、杞憂でした。単純に楽しんだり、共感したり、みなさん、感じ方はそれぞれだとは思いますが、テレビ界の人たちにとっても、この作品を観るのは無駄ではないと思います。「オレはそんな気持ちでテレビ作ってねえよ!!」と怒ることだって一つの正しい反応なんじゃないかな。作り手が、自らの握っている力(権力、影響力)の大きさに自覚的になることが、大切だと思うのです■とにかく皆さん、観てみてください。とりあえず笑えます。そして、娯楽の王様・テレビについていろいろ考えさせられます。観る側も、作る側も■8月22日(月)千秋楽のチケットも残りわずかとなりました。この機会を逃さないで!!(艦長)

撮影快調!

だーてぃーびー』初日まで6日。今日は稽古をお休みして劇中で使用する映像・音声の収録です。朝から大勢の若手役者さんとヒミツのある大物タレントがABCホールに集合して、馬鹿馬鹿しい録音や撮影を真面目に行っています。 艦長蒸発.JPG一番最初に撮影したのはこれ!真夏の日差しが照りつけるABCホールの玄関前で昭和のコメディアンのようなポーズをとるおっさん。私・艦長ですね。来月下の娘が30になります。でも頑張るのです。お芝居の方は、とんでもない問題作に仕上がりつつあります。この作品を観て、演劇とテレビと、両方をより好きになってほしい!そんな思いを込めてみんなで作っています。残席がどんどん少なくなっています。急げ!(艦長)

 

『だーてぃーびー』は観ないとマズいと思う

■夏を制する者は・・・なんて昔云いましたよね、今でも云うのかな?周りに受験生やその関係者がいなくてさっぱり分からない。そもそも受験とか大学とかって今でもあるの?そういえば現在私立大学に入学する人の過半数はいわゆる「入試」以外の方法で入るんだって読んだことあるなあ。40度に達する勢いの猛暑ではないけど、今年の夏はひと際こたえます。認めたくないけど年のせいかなあ・・・。なんて、よしなしごとならいくらでも書き連ねてしまいますがそんな場合ではない!この夏を制するのに、絶対必要なのはこれを観ること。

■『だーてぃーびー』初日まで2週間を切りました!もちろん台本は完成済み!後藤ひろひと久々の新作はめちゃくちゃ凄いことになりそう。掟破りの面白さです。今日は、内容と各出演者の役柄を具体的に、ネタバレ寸前まで書いてしまいましょう。
■舞台となるのは、大阪にある架空のテレビ局、DTV。夕方の生情報帯番組『土橋雄太の夕方ゆうたったー』は毎日高視聴率を誇る人気番組です。今日もまもなく番組スタート、ということで、スタジオに次々とスタッフ・キャストが集まってきます。一人ずつ、ほぼ登場順にご紹介しましょう。
datv02.jpg★アシスタント・ディレクター・由利・・・近藤貴嗣(ビーフケーキ)
★ディレクター・中内・・・橋田雄一郎(転球劇場)
★番組アシスタント(局アナ)吉永みら・・・小塚舞子
★気象予報士・嘉手苅・・・竹下健人(劇団Patch)
★コメンテーター(国際弁護士)・小野京子・・・楠見薫
★コメンテーター(推理作家)・滝沢良兼・・・川下大洋(Piper)
★滝沢のマネージャー・今井・・・満腹満(THE ROB CARLTON)
まずはこんな面々。みらは独立の相談をこっそり小野弁護士に持ちかけ、嘉手苅(かでかる)は「抱かれたい気象予報士No.1」になりたくて仕方なく、今井はなんとかテレビ出演に漕ぎつけた滝沢をどうしても売り出したい。そんな小さな野望渦巻くスタジオに登場するのが
★メイン司会者・土橋(どばし)雄太・・・黒田有(メッセンジャー)
この土橋、司会者としての腕は抜群なのだけれど、どうやら周りの人間からの評判は良くない様子。長年共に仕事をしてきた中内だけはいつも通り彼を盛り上げるべく必死ですが、この日は特に空気がおかしい。不慣れな初登場の作家がいたり、まだ到着していない出演者がいたり、何かと不穏なムードをたたえたまま本番の時刻が近づきます。・・・そして、開始ギリギリにやって来るのがこの男!
★コメンテーター・羽曳野の伊藤・・・久保田浩
一体誰?コノオッサン!?・・・この場面、ひょっとすると演劇の歴史において記念すべき瞬間なのかもしれません。黒田有と小塚舞子が仕切るテレビの世界に、何と小劇場界のレジェンド・羽曳野の伊藤が侵入してくる。電波vs.電波系の対決です!(多くの方にとって全く意味不明の記述かと思いますが、それはあなたのこれまでの人生が正しかったということです。しかし、『だーてぃーびー』を観てしまえば、その瞬間にあなたは、「伊藤を知らない人生」から「知ってしまった人生」に否応なく引きずり込まれるのです。申し訳ありません)
■けれどその直後、それどころではない大ニュースが、『ゆうたったー』のスタジオに飛び込んできます。それは、テレビ界を揺るがすような大事件。しかし、ひょっとすると『ゆうたったー』にとっては大きな「朗報」となりうる事態かもしれない・・・。舞い上がるスタッフやレギュラー陣。しかし、土橋だけは、喜べないある事情があった・・・■各人各様の思惑が絡み合う中、まさにショー・マスト・ゴーオンで番組は、そしてお芝居は進みます。いかにもワイドショーっぽいニュースを消化する中で、テレビ初出演の滝沢と伊藤を軸にさまざまなトラブルが続出。「テレビ生放送あるある」ギャグがいっぱい出てきます。ここは、お客様に気楽に楽しんでいただけるところ■しかしこの作品、そうそう気楽には笑っていられない部分にも踏み込みます。それは、娯楽の王様として半世紀以上君臨してきた巨大メディア『テレビ』の本質にも関わる問題だったりして・・・■劇の内容にはこれ以上踏み込めないので理屈っぽいお話になりますが、この作品は、僕の気持としては、『演劇を通じてのメディア・リテラシー向上の取り組み』です。つまり、テレビからの情報を無批判に鵜呑みにすることなく、テレビの特性(いい面も悪い面も)を理解して接してほしい、という、大袈裟にいえば啓発運動なのです。ですから、可能性としての≪テレビの裏側≫≪ダーティーな部分≫、が誇張され、喜劇化されて描かれます■しかし!(これは当初今回の企画の狙い目でもあったのですが)テレビ局の中にある劇場で、テレビの生放送を完全リアルタイムで、しかも実際この種の番組に出演しているタレントさんに演じてもらうと、怖いくらいのリアリティが出てしまう。怖いというのは比喩ではなく、艦長、本当に少し怖かったりしています(笑)■ま、とにかく、この芝居、絶対観てください。テレビも、演劇も、世界も、まだまだ捨てたもんじゃない。・・・そう感じてもらえると思います。あ、云い忘れていましたが、作・演出の後藤ひろひと氏ももちろん出演します。「作家」として・・・■テレビ界、お笑い界、演劇界からの精鋭キャストを操り、またまた大問題作を世に送り出してしまった大王の、エンディングのメッセージ。そしてさらに訪れる驚愕の大どんでん返し(というか、オチ)、『だーてぃーびー~汚れたテレビ~』是非その目でお確かめください!いよいよ8月18日木曜から!(艦長)

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